男の涙だって時には効果があるんだっていう話
「女の涙ってズルイよな」とか「女って泣けば問題が解決するって思ってるんだろうな」なんていうことはよく聞きます。しかし、男だって「涙が武器」になることだってあるのです。学生時代、ラグビーにすべてを注いだ典型的な体育会系の男性。彼も「男の涙」の強さを知っているひとりです。「男こそ涙で勝負だ」と彼は言います。「まず、今の嫁さんと付き合うときも、泣きながら告白したんだ」これはちょっと怖いですね。しかし、真剣さが伝わるんだそうです。「もちろん、浮気して修羅場のときも泣いて謝ったよ」このときは大変だったそうです。地元のスナックで知り合ったお姉さんと一晩の仲になってしまった彼。なんとそのお姉さんが同じマンションに住むご近所さんだったのです。そして、彼と姉さんが鉢合わせになったときには奥さんもいたのでした。「あれ、奥さんいたんですか?」もうこの一言でアウトですね。そのあと、喫茶店に三人で言って大激論が始まったわけです。
「うちの夫とどんな関係なんですか?」「関係って、男と女だとひとつしかないじゃない?」「ちょっと待ってよ。あなた、本当なの?」「……」「この人から誘ってきたんですよ。でも、てっきり独身だと思ってましたよ」「誘うってどういうこと?」「そんなのあなたの旦那さんという方に聞いてくださいよ」だんだんと奥さんの怒りが彼に向けられてきました。目の前の彼女が泥棒猫というよりも彼のほうに非があると感じ始めてきたのです。「すまない!」彼は急に椅子から転げ落ち、床で土下座。店員も何が起こったのかわからず駆け寄ってきます。
「ちょっとあなた。恥ずかしいからやめて」しかし、こういう周囲を巻き込むのも彼の狙いでした。そして、トドメの涙です。「部活中の辛かった思い出をちょっと思い出せばいくらでも涙は出るんだ」そんな自慢の涙を公衆の面前で披露する彼。浮気相手も引いて帰っていきます。「もう気をつけてよね」捨て台詞もパンチがありません。しかし、これで一件落着となったわけです。ここぞというときの男の涙、使えるかもしれません。